9月19日に東京は千駄ヶ谷の将棋会館で行われた、将棋の竜王戦挑戦者決定戦第三局の生中継を見ていた。羽生善治九段vs丸山忠久九段。ともに羽生世代の棋士であり、ともに今も衰えぬトップ棋士である。
 竜王戦挑戦者決定戦は三番勝負であるから、ここまで互いに一勝一敗で迎えた本局の勝者が、竜王戦の挑戦者として豊島竜王に挑むことになる。

 図は後手の丸山忠久九段が、74手目8八飛車とした場面。

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離れゴマの5八の金を狙った手であって、解説陣は▲5九歩を支持していた。
 しかし、ここで羽生九段の次の手は▲6八金打!解説者も誰も予想していなかった手であった。このままでは後手の丸山九段は▲8三銀とされると敗勢になることから、▽7四銀と桂頭に銀を打ったのだが、ここで、先手羽生九段の妙手が待っていた。

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 攻防の▲6七角!
 
後手丸山九段の2八の飛車の成込みの位置を限定しつつ、遠く8三の地点を睨んでいる。

 この後も将棋は続いたが、優勢をそのまま保ち広げた先手の羽生善治九段が本局に勝ち、竜王戦挑戦者となった。羽生九段の通算タイトルは現在99期であるから、竜王奪取に成功すれば100期となる。

 一方、迎え撃つのは豊島将之竜王で、今持つ竜王のほかに、これまで名人・棋聖・王位のタイトルを獲得した経験を持つ若手トップ棋士である。非常に注目の七番勝負となりそうだ。




 Abema解説されていた深浦康市NHK杯(九段)によると、丸山九段が筋トレを始めたのは、奨励会で豊川孝弘七段に出会ってから、らしい。ということは豊川先生も鍛えてらっしゃるのかな?

 豊川先生は先日白内障レンズの亜脱臼の手術をされ、退院されたとtwitterでつぶやかれていたので、出来れば将棋連盟も病み上がりの豊川先生に無理のない日程で対局をつけてあげてほしいな、なんて思っていたりしてます。




 最後に、僕は羽生さんのファンなので言ってしまいます。

 羽生さん頑張ってください!竜王取ってください!

 それではまた。