コロナ自粛、家にいると何かとすることがなくなったりするものですが、そこで読書をしましょう!

 私と中学時代からの付き合いで、作家になった友人がいるんですが、この度 、なんと富士見L文庫さんから文庫化されました!!(祝!)

 

二条陰陽寮の少年たち はみだし響と呪われた狗神 (富士見L文庫)
作者:上野 ゆかり
 
 amazonでは電子書籍Kindleでも買えるので、お出かけしたくない貴方にもオススメです。

 まだ僕も全部は読めておらず、全部読み込んだら、僕の書評サイトの「タングスの書架」(http://tungs-read.blog.jp/)でも紹介しますが、今回は読書途中段階でのオススメポイントを。


【基礎情報】
 ○ジャンル:ファンタジー学園モノ
「学園モノ」に関わらず、ライトノベルだと、通常会話を通じて話が展開していくことが多いように私は感じているのですが、私が読んだ上で、この作者に特筆すべきなのは流れていくような、飲み下しやすい緻密な情景描写があると思います。勿論、学園モノの特徴でもある人と人との微妙な距離感も描かれています。
これはあくまで予想ですが、作者は舞台となる京都や名古屋周辺(冒頭に登場)に実際に足を運び、この作品を書かれたのではないでしょうか?

 ○あらすじ
幼いころから、「他人には見えないモノ」が見えてしまう、霊感を持った少年 響(ひびき)。響の母の家系は霊感の強いものが多く、子供が差別されることを危惧した母親は幼い時から響に「他人には見えないモノ」に反応することを禁じた。
しばらくして、響は東京都八王子のごく普通の中学校に通うまでに成長した。母の教えをなんとか守り、大事になることを避けながら。
しかし、八王子の森を散歩していた響に”この世ならぬ女性の声”で「助けて」と声が届いた。声の先に駆けつけた響はそこで女性の白骨遺体を発見してしまう。警察からの事情聴取で、まさか「死者の声が聞こえた」と答えることは出来ず、通りがかったらなどと誤魔化すのだが、警察も響はシロであるとして釈放する。
ところが地元の人々は黙っていなかった。昔から(響は隠そうとはしていたが)「霊が見える子」として噂になっており、それを今回の”事件”は人々の噂を人々の確信に変えてしまっていたのだ。
そこに現れたのが、母の兄弟で、現役の陰陽師をしている叔父さんであった。この叔父は瞬く間に両親を説得し、響本人の了解を得ないまま、なし崩し的に、叔父自身の母校でもある京都の陰陽師の育成学校へと、響を転校させたのだった。 





 するすると読み進み易く、考えさせられもする一作になっていると思います。(僕は今まだ二章を読んでいるのですが・・・) 

 非常にオススメの一冊です。