先日ついに、「交響組曲ドラゴンクエストⅪ 過ぎさりし時を求めて」を買ってきました!

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 オシャレなCDジャケットですよね。僕はこれで「都響板 交響組曲ドラゴンクエスト」をⅠ~Ⅺまでそろえたのですが、どれも綺麗な写真のジャケットになっています。興味があれば見てみてください。(参考:amazon "組曲ドラゴンクエスト 東京都交響楽団"

 文字通りこの「交響組曲ドラゴンクエスト」シリーズは、これらすべての作曲者であるすぎやまこういち先生が自ら指揮をとり、東京都交響楽団の生演奏したものをCDにしたものです。この交響組曲シリーズは非常に完成度が高く、しかも(記憶が確かなら)すべての曲に簡単なミニスコアのような楽譜がついているのです。

 このスコアを見ながら聴くのもとても楽しいものです。

 すぎやまこういち先生は現代に於いてはほかの誰もできないような、大胆なスケール外の音を天才的に効果的に配色されるお方なので、驚かされることも多いのではないか、と感じます。すぎやまこういちは天才作曲家。異論は認めない(笑


 そして、肝心の中身のほうなのですが、特にお勧めする三曲について僕の感想も書いてみました。

① 序曲XI
 →「ドラゴンクエスト」といえばこれ。これまでの序曲とアレンジが大きく変わり、「ロト編(Ⅰ~Ⅲ)の序曲」と「天空編+Ⅶ、Ⅷ」の両者を絶妙になぞったアレンジになっています。今回のゲームの本編の内容から考えて、これは見事なハッとするようなアレンジでした。

② 冒険のはじまり~勇者は征く
 →穏やか故郷の街並みを表現する「冒険のはじまり」から前半部のフィールド曲である「勇者は
征く」へのメドレーです。「勇者は征く」はすぎやま先生の過去作品と比べても勇ましいタイプのフィールド曲で、チューバの力強さ、風を感じるようなバイオリンのフレーズは絶品です。

③ 空飛ぶ鯨
 →本作では鯨に乗って空を飛ぶシーンが出てくるんですが、この鯨は、これまでの歴代主人公たちが乗ってきた空を飛ぶものの中で一番大きなクラスのものです(天空城とトントンくらい)。その大きさと力強さをBPMと低音部隊の活躍で演出してしまう凄さ。大きい、でも飛んでるな、というのが分かるのがさすがすぎやま先生といったところ。
  *参考:これまでのドラクエシリーズで乗って飛んだものとしては、
    ・ラーミア(Ⅲ・Ⅷ)
    ・熱気球(Ⅳ)
    ・天空城、マスタードラゴン(Ⅴ)
    ・魔法のじゅうたん(Ⅴ・Ⅵ・Ⅶなど)
    ・ペガサス(Ⅵ)
    ・飛空石(Ⅶ)
    ・機関車(Ⅸ)
   などがある。

④ 愛のこもれび
 →ドラゴンクエストⅪに於けるメインテーマとも言える優しい楽曲。これが欲しくて最終的に購入しました(笑
 フルートからだんだん楽器が変わっていって、という曲なのですが、最初の単旋律だけでも視聴者の耳をくぎ付けにする凄い曲です。

⑤ 過ぎ去りし時を求めて
(そして伝説へ~広野を行く~果てしなき世界~おおぞらをとぶ~この道わが旅~そして伝説へ)
 →この曲は既に発表された曲々をメドレーにした楽曲なのですが、過去作からのファンは懐かしさでじんわりとくるエンディング曲です。
   *なお、それぞれの曲は、
     ⅰ)そして伝説へ(Ⅲ エンディングテーマ)
     ⅱ)広野を行く(Ⅰ~Ⅲ アレフガルド地方のフィールド曲)
     ⅲ)果てしなき世界(Ⅱ ムーンブルクの王女が仲間になり、パーティが三人になってからのフィールド曲)
     ⅳ)おおぞらをとぶ(Ⅲ・Ⅷ ラーミアで移動中のフィールド曲)
     ⅴ)この道わが旅(Ⅱ エンディングテーマ。アニメ『ダイの大冒険』のエンディングでは詞がつき、歌として使われた)




 過去のドラクエ作品が好きだった人にとって、ドラクエⅪはストライクゾーン真ん中なんですが、多数の新曲と過去作の楽曲を組み合わせながら作られていたのもあって、僕はゲームプレイ時に感無量でした。そして、実は個人的には「ドラクエⅪ、結構楽曲も過去作多かったのかな?」とか思ったのですが、ところがどっこい新曲もCD2枚分ありました。

 やっぱり凄いよ、すぎやま先生。




 Amazonさんの商品ページを貼っておくので、気になる方はぜひ。