クロノ

 これを書いていてふと思った。
 「今日紹介するにはこの曲はあまりに有名すぎる」とそう感じる読者の方も少なくないと思うのだ。しかし、書かせてほしい。
 今回は、私の個人的名曲のうち、光田康典作曲『風の憧憬(かぜのしょうけい)』を取り上げてみたいと思う。

 光田康典氏は1972年1月21日の生まれである。ゲーム『クロノ・トリガー』がスーパーファミコンで1995年3月に発売された事、さらに製作期間を考えるのであれば、この『風の憧憬』という曲は、光田氏が20歳そこそこで書いた曲であることが推測される。ちなみに、光田氏にとって、『クロノ・トリガー』は作曲家としてデビュー作であったらしい。

 〇『風の憧憬』について
 『クロノ・トリガー』は当時としては異例であった、スクエアとエニックスが共同開発(当時はスクエアとエニックスは別の会社であった)したような本格RPGであった。登場キャラクターを鳥山明氏(漫画家。ドラゴンクエストシリーズのキャラクターを担当している人物)が担当し、ストーリーは堀井雄二氏(ドラゴンクエストシリーズのストーリー、構成を担当している人物)が担当した。当時のゲームには珍しく、クリアの仕方により、見れるエンディング演出が異なる「マルチエンディング」が採用され、やり込み派は相当にやり込んだに違いないだろう。

 『クロノ・トリガー』(因みに発売は1995年3月11日であった)は時代を行き来し、星の未来を守る、という当時の我々ユーザーとしては大変にユニークなゲームであったことを捕捉しておきたい。

 話が最初から脱線してしまったが、『風の憧憬(かぜのしょうけい)』は、中世の時代(A.D.400)でのフィールド音楽なのである。主人公が生まれ育った時代はA.D.1000だったことを考えると、はるか昔の時代ということになるのである。



 これが、『風の憧憬』のスーパーファミコン版でも用いられた、言わば”元曲”である。


 しかし、実は、この『風の憧憬』作者本人によって生音を用いたリメイクが行われており、それは、「ハルカナルトキノナカデ」というCDアルバムに収録されているので、興味のある方は是非買って欲しいほどお勧めの一枚です。(参考:ハルカナルトキノナカデのCD(amazon)⇒https://amzn.to/39DAnR8

 参考の音源があったので、貼ってみます。僕は鳥肌が立つほど興奮しましたww。



 凄くいいでしょう?

 他にも色々良い曲が沢山あるのがクロノトリガーなのですが、今回は記事の関係で、一曲のみの紹介に留めておきます。

 是非是非、おススメの一枚、一曲です。