タングス雑記帳

とある一般人の雑記帳です。作曲やら思慮したこと、食べたもの、医療系の記事もたまにあります。

2020年04月

 先日、とある教育系アルバイト説明会を受けに行ってきたのですが、アンケート(こういう状況になったら貴方ならどうしますか、みたいな)のを、わりと真剣に書いたのち、

「最後に簡単なテストみたいなものを受けていってもらいますね。あ、採用の合否には関係ないんでお気軽に。時間は40分です。」

などと言われ、受けてきました。

 ・・・いや、問題全体通してみれば、ものすごく簡単なのはよく分かるんです。多分、高校2年くらいの時だったら全部サラサラ行けるだろう、みたいな。しかしね、使わない知識って本当に忘れてしまうというのを再度認識させられました。

 「7月の和名は次のうちどれでしょう?(この問題は4択だった)」
って問題があって、「ふぁっ?!」って声が出かけました(出てたかも)。「睦月は確か1月」と除外し、「神無月は確か秋だったよな」と除外して、結果的には“なんとなく”正解の文月を選んだ(はず)なんですが、高校の古文の時間以来まったく触れていない知識(ちなみに僕の部屋のカレンダーにも和暦は書いてない)で、本当に使わない知識の忘却を再認識させられました・・・。


 「タングスさん、薬学部ってことは漢方薬もあるんでしょ?漢方薬って昔の中国から渡ってきた中医学が日本で独自に発展したものだから、漢方薬を文献検索していくなら古文的な教養もあったほうがいいんじゃないの?」
とか、厳しい事を言われたらしょんぼりするしかない・・・。こうやって、いろんな学びって繋がっているんで、教養というのは疎かに出来ないんですよね。

 ・・・まあしかし、いち薬学生として思うのは、漢方の世界は恐ろしく独特でディープ。漢方専門薬剤師という認定制度があるくらい。

 僕の場合、漢方に関してはまだきっちり講義を受けた事もなく(「入門書」っぽいものは図書館等でめくってみたんですが、気だとか証だとか、あまりにも独学では取っ付きにくく、上級学年での講義を受けるのを待って再読しようと思っているのです)、現在僕は、漢方薬の理解を、構成生薬の主要成分の薬理作用から認識する、というスタイルをとっています。・・・非常に西洋医学的。

 巷には「漢方薬なんて!」という方もいらっしゃるみたいですが、西洋医学的な視点から分析しても、案外「漢方薬の有用性」は理解できたりします。現在使われている西洋薬(所謂処方薬など)の中にも元々漢方で利用されていた生薬由来のものも多かったりするのです。

 例えば、気管支喘息の薬に「エフェドリン」というものがあります。これは元々、漢方薬「麻黄湯」「葛根湯」などに配合されている生薬(しょうやく)マオウという植物に含まれていた成分で、20世紀初めに、日本の長井長義博士によってマオウから発見されたお薬です。エフェドリンは(結果として)交感神経系を活性化し、気道を広げる作用があるので、(気道が狭くなった状態である)喘息に効く、というわけなんですね。
 思えば、麻黄湯も葛根湯もドラッグストアなどで市販されている「風邪薬」。風邪では喉や鼻、気管支など上の方の気管(上気道という)が腫れ、息苦しくなったり咳が出たりすることがあるわけで、これを軽減するためにマオウが配合されていた、と考えると(西洋医学的に考えても)筋が通っているわけです。

 ・・・ただ、漢方の世界では、症状に対して治療をするというより、患者の体質などを考慮して治療を施すという考え方を取るので、似たような症状でも、その人その人の体質によって、ベストな漢方処方が変わってきてしまうという、とても奥深い、難しい世界なのです。というわけで、もし、自分にとってベストな漢方薬が知りたい、という方は漢方専門薬剤師や漢方に詳しい医師の診断を受ける事をお勧め致します。・・・マジで難しい。

 だいぶ話が脱線しましたが、話が脱線していくのが僕のブログの本線みたいなところがあるので、こんな感じで今回は。

 それでは、また。
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 大学の授業がインターネット授業になるというので、急遽zoomを導入。PCが古いので、そろそろ買い換えなければならないんだけど、とりあえず。

 しかしなあ・・・、映像授業って苦手なんですよ。某予備校に通っていた時代、講義によって、生授業と映像授業が選べたんですが、なぜか僕のカリキュラムだと僕の尊敬する先生(化学だったので2コマ連続だった)の1コマ目と必修(とされている英語の授業)が重なっていて、仕方なしに化学後半分野は生授業。前半授業はスクリーン授業という変則スケジュールな予備校生活をしていたんですが、なんというかうーん、僕には生授業の方があってるみたい。分からないことが出来たらすぐ質問できるし。

 ……まあ仕方が無いですね。

 怖いのは、実習関連、研究関連が、映像授業というわけにはいかないこと。……すごく不安。

 バイトも延期やらキャンセルやらで(一箇所、塾講師にも応募したんですが、やはりこのコロナ禍の中では営業自体していないのか、採用が厳しいのか、数週間が経ったんですが未だに連絡も無く…)懐面も厳しい。

 世の中大変ですが、自粛しながら頑張りましょう。 
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 最近、ウォッカやウイスキーといった蒸留酒を小さめのグラス(サイズ的には、映画とかで外国の酒豪が、度の強い酒を一気飲みしてタンってカウンターに置く時に使うような小さめのグラス)に入れ、ストレートで呑んでいる。
 ウォッカやウイスキーの市販されている状態は大体40°くらいなのだけれども、この小さなグラスが丁度良い大きさのせいか、美味しく頂ける。

 学生だから、あまりお酒にお金はかけられない。 (コロナの影響で僕のバイトどんどん中止延期されていくし…(それでさらにバイトをウェブから申し込んだんですが、連絡がないんですよね…))

 なので飲んでいるのは、

 

ウォッカはニッカ(アサヒ傘下)の「ウィルキンソン」

 
をよく飲んでいます。

 
 まずはウイスキーに関して。
 僕はこれまでちょっと安いウイスキーなんかをいくつか試したのですが、独特の臭さと渋みがどうも苦手で、一度「僕はウイスキーは苦手なのだろう」と思っていたのです。しかし、たまたまウイスキーの「ホワイトホース」を店頭で安く発見し、本場のモノみたいだし、カクテルのゴッドファーザー作りにも使えるかな、と思って買い、以降お世話になっているお酒です。香りはあるんですが、臭みはなく、渋さも抑えられていて、マイルドで飲みやすいウイスキーだと僕は思います。

 次にウォッカの方。 
 これは、僕としては最初に手を伸ばしたウォッカが当たりだったパターンでした。これより安いものもあるのですが、 どこで作っているのか見ると、某国産。流石にちょっと抵抗があり、これを飲んだところ、
・合成酒みたいな臭さがない
・ ほのかに甘みがある
と美味しく感じたので、僕のお気に入りです。カクテルとしてはゴッドマザーやスクリュードライバーなんかにすることも出来るんですが、僕はアマレットの買い置きがあるのでゴッドファーザーやゴッドマザーは気分が向いた時に美味しく頂くのですが、オレンジジュースは普段飲まないので常備がなく…。故に、スクリュードライバーは飲みに行った時限定、という感じです。


 早くコロナが収束して、安心して飲みに行ける状況になりますように。

 それではまた。 
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 こんにちは。
 昨今騒がれている新型コロナウイルスに対する「PCR検査」なのですが、医療職と、それ以外の患者さんとの間で、大きく目的意識が異なるという事に気がつきました。

 まず、医療職がPCRを行う理由は、
対象となった患者が、新型コロナ感染症(二類感染症に指定)であることを�確認し�、院内感染への注意や、現在世界中から集まっている論文を精査して、最適な医療の準備・又は実施をすること。
だと、薬学生の端くれである私は考えます。

 
 報道でもあった通り、いくつかの薬で、新型コロナ感染症(COVIDー19)に対して、既存の薬で奏功した例が報告されてはいるのですが、実際に投薬を受けた患者さんが少ない事(僕が確認した時はn=3だった)、その薬が、ある吸入型ステロイド薬ーーステロイド薬というのは一般に、過剰な免疫反応を抑える特徴があり、重篤なウィルス性肺炎の患者(状況としてはウィルスと身体の免疫細胞が戦っているのだけれど、戦況は拮抗・ないし免疫が苦戦している様子を想像して下さい)に対して、わざわざ免疫を落とす効果が分かっているステロイド薬を投与するのは、なかなかできない選択なのです。
 私としても、その薬が特効薬になるのか、と思い、各種論文を当たっては見たのですが、その薬が抗ウイルス効果を発現する、というエビデンスにたどり着くことができなかったのです。
 私としては、現段階では新型コロナウイルス感染症に対する具体的でエビデンスのあるな薬学的アプローチは無く、�私を含め国民全員が、手洗い、うがい、咳エチケットを守る�といった�予防を行うのが現段階では我々が出来る最善策ではないかと思います。

       ※もし、この記事を読まれた方で、吸入ステロイド薬「ノルベスコ」の抗ウイルス効果に関してご存知の方がいらっしゃいましたら、コメント欄等でご連絡頂けますと幸いでございます。




 一方で、一般の患者さんがPCRを求める理由の多くが、
①自分が陰性である事を確認し、安心したいから
②職場などの環境によって「新型コロナなら来るな、風邪なら働け」のような職場に対して病欠を取るため
というもののようです。
 はっきり言いましょう。①のような考え方は捨てて下さい。�というのも、PCR検査の検査が陰性だからといって、その方が新型コロナウイルスに罹患していない保証はない�からです。検査の精度の問題もあるのですが(あ、陽性の場合は確実に陽性です)、ウイルスには暗黒期といってウイルスのゲノムが患者さんの細胞の中に入り込み、周りには何も検出されない、病状もないという期間が存在するのです。故に、�「PCRが陰性だったのだから、コロナに罹っていない」というのは成り立たない論理�ということになってしまいます。
 ②のパターンの方もインターネット上でお見かけした気がします。「診断書がないと病欠できない」と訴えている方々ですね。……こればかりは、その企業・学校は勿論酷いのですが、そういったブラックな企業を野放しにしてきた政府の責任は重いでしょう。かけられる言葉もない程に同情いたします。




 �現在のところ、新型コロナウイルス感染症に対して有効性が確認されている薬は、ほぼ無い�とお考え下さい。重篤化し、入院し人工呼吸器を装着して治療しているのも、抗ウイルス薬治療を行なっているのではないはずです。残念ながら現段階で我々人類はコロナウイルスに対する抗ウイルス薬を持っていないのです。





 自分が新型コロナ感染症になったかもしれないと思ったら、​各都道府県または厚生労働省が開設している相談ダイアルにご相談ください。下記の首相官邸のwebサイトに詳しく紹介されています。

 



 明るい話でないので、ブログに書こうか迷ったのですが、書いてみました。

 何かお気付きの点等ございましたら、コメント欄にメッセージを頂けると有り難いです。



 それでは、また。

 生き抜きましょう。

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